路線価の補正率について

路線価図について、「路線価図の見かた(2026/2/22)」で見かたについて説明しましたが、実際に路線価図を使って宅地の評価をする際には「補正率表」を確認することが多々あります。「補正率」は、標準的な間口と奥行きを持つ分譲住宅開発された宅地であれば、余り活用されることはないのですが、「間口の長さの割に奥行きが長い=いわゆるウナギの寝床のような宅地」もありますし、「付近の標準的な宅地に比べると著しく面積が大きい」場合もあります。

形が三角形だったとしても面積が広大で余り住宅地として不利益が生じないような場合もありますが、100㎡の宅地が三角形なら住宅を建てるのに家屋の敷地にできない「潰れ地」が発生するかも知れません。

的確な補正率を当てはめる事は、「その土地が抱える個性(長所・短所)を、市場価値に合わせる作業」と言えます。

そこで、路線価に基づいて宅地を評価する場合には、色々な個性に応じた補正率を乗じるので、国税庁のホームページで「土地及び土地の上に存する権利の評価についての調整率表(平成31年1月分以降用)」を公表しています。

評価額を詳しく計算する場合には、単純に補正率を乗じるだけでなく、貸地であった場合や貸家が建てられている場合のように、土地の上に他人の権利が存する場合には自用地としての価額から権利部分を減額します。

では、主な補正項目を紹介しましょう。

1 奥行や間口の形状に関する補正
土地の評価額は、道路にどれだけ接しているか、奥行きがどれくらいあるかで大きく変わります。
イ 奥行価格補正
ロ 間口狭小・奥行長大補正

2 複数の道路に接している場合の加算
複数の道路が利用できる土地は利便性が高く、補正率はプラス方向になります。
イ 側方路線影響加算
ロ 二方路線影響加算
ハ 三方路線影響加算
ニ 四方路線影響加算

3 不整形地補正

 無道路地補正

5 土地の規模や傾斜などの環境による補正
イ 地積規模の大きな宅地
ロ がけ地補正